

9月10日にDAPHNIAレーベルからリリースされます。
内容は写真を見てください。北海道など一部地域では先行発売しますが、9月17日からの西日本ツアーはCD発売記念ツアーになります。
ジャケット写真は、今年取材で行った長門市の油谷湾の田んぼの傍で私が写したアカテガニです。立派な爪を持っているのはオスだろうと思われます。彼は私の足音や気配に驚き威嚇の姿勢をとっています。彼の目は私を見ています。気高いですね。
3曲目に入っている「Lake Mendota」はウィスコンシン大学にある大きな湖です。昨年不慮の事故で他界された同大学の世界的な陸水ミジンコの研究者であり、私の制作したミジンコのDVDの英語版の監修をしていただいたスタンリー・ドットソン博士に献呈した曲です。
昨年11月にシカゴのフェスティバルに招待された折、昨夏退官したばかりのドッドソン夫妻の暮らすMadisonを表敬し訪ねるつもりでしたが、メールを送った二日後にコロラド州でバイク事故にあい急逝されたのでした。
ドッドソン博士の下でミジンコの研究をされていた信州大学の花里孝幸教授(DVDの英訳者です)からのメールですぐに博士の死を知り仰天したのです。花里教授とドッドソン教授は2008年にメキシコで行われた世界海洋学会でDVD「MIJINKO a Silent Microcosm」を宣伝もしていただいたのです。
これらは一切ボランティアでした。おかげで「DVDをイスラエルの学校で使いたい。ついてはヘブライ語に訳したいが、私もボランティアでやりたい」といってくれた同じく世界的研究者が現れたり、とびっくりさせられました。
11月に私はシカゴからchikamorachiのベーシスト、Darin Grayの運転する車でhighwayを2時間半かけてMadisonへ行きヴァージニア・ドッドソン未亡人をお会いしドッドソン教授の研究室を訪ねました。ウィスコンシン大学の巨大さと目の前のメンドータ湖の大きさや美しい風景にびっくりしました。
びっくりついでだけど、ドッドソン未亡人は水生昆虫の研究者で博士号を取ったかたで、なんと話しているうちに「私は若いころロスコー・ミッチェルがアート・アンサンブル・オブ・シカゴ仁参加する前に知ってたわよ、いまセシル・テイラーがここの大学で教えてるんじゃないかしら」であります。私はシカゴでロスコーと30数年ぶりの再会をしたばかりでした。この世の中が何たることになっているのか、この方程式はどう書けばいいのだろう?私はわからない。関係各位に心から感謝するしかない!
曲はAlt Clarinetの最低音を生かすためにために書いたので実音F#minorというあまり無いキーで、おまけにブルース形式になってしました。分からないのです。何でこの夏はそこらじゅうが湿っていて暑いのか!!!勘弁してもらいたい。