
新宿K'sシネマ http://www.ks-cinema.com/
自由化から20年以上経過し、遊牧民の国モンゴルは大きく揺れ動いています。この映画はその一部を捉えています。朝青龍は追い出されましたが、白鵬は50連勝しました。なんと日本の国技大相撲をモンゴルから来た横綱、大関、幕内力士が支えています。考えてみれば不思議なようですが。MLBもアメリカ人だけでなく中南米、日本、韓国などから行った野球選手が活躍しています。また日本のプロ野球にも世界から野球選手が来て活躍しています。サッカーも世界中で交流が深まっています。文化や学術の交流なども世界中で行われています。
さて、この映画の中にはモンゴルの宝物が詰まっています。この映画の中の風景から、ホーミーやオルティンドー(追分に似た長い節回しのうた)また馬頭琴という独特の二弦の擦弦楽器も生まれました。大都会のロフトのノイズ音楽も風景ですが、このモンゴル高原の音楽もまた遊牧する人々の暮らしの中にある風景です。宮殿の中にもコンサート・ホールやライブハウスにも、また砂漠の中にも音楽や踊りがあります。アンデスやチベットなど4000mの高原にもです。人が暮らしている風景の中には音楽や踊りがあります。
そのどれもが、今の時代にある風景です。それが私達の生活とどう関わりあうかは、一人ひとりの間で違うでしょう。関係ない人もまた今日の日々を送っています。ただそれだけのことです。
とりあえずお薦めしてみます。